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【フルコンMMAルール】

第1条 試合概要
 第1項
 打撃技・投げ技・固め技によるノックダウン及びギブアップ、ポイントにより勝敗を決する。
 ※入門・初級ルールとは違い、技の効果によるポイントの入り方がより高度になり、容易にポイントは入らない。
 ※反則3回で負けとなる。
第2条 試合時間
 第1項
 試合時間:1分30秒
 寝技時間:10秒を2回まで
 つかみ時間:10秒で回数無制限(10秒以内であれば投げ・つかみ打撃が可能)
 主審の「つかみ」のコール後10秒経過すると「待て」のコールで、立ち姿勢(スタンド状態)からの再開となる。
 延長戦は原則行わず判定。
 第2項
 主審の「時間ストップ」のコール・ジェスチャー以外は時計を止めない。
 第3項
 主審の「寝技(グラウンド)」のコール後、寝技時間となり10秒間行なう。
 寝技時間終了後は開始線に戻り、立ち姿勢(スタンド状態)からの再開となる。
 寝技時間内に選手が立ち状態となった場合には、寝技時間は終了し、そのまま試合続行となる。
 ※主審の判断により開始線より再開となる場合もある。
第3条 服装
 第1項
 試合は柔空会の認める清潔な空手衣、柔道衣、柔術衣を着用する。
 ※空手衣の下(上半身のみ)には下着並びに、黒または白の半袖Tシャツの着用を認める。
 第2項
 柔空会の生徒の袖は肘より長く裾はくるぶしが隠れる程度が条件。
 他の団体においては肘よりやや短めの袖も認めるが、袖等を加工することは禁ずる。
 また試合において、原型を異した物(切れたり損壊したもの)も次の試合に使用することを禁ずる場合がある。
 袖を折り込むことも禁ずる。
第4条 防具
 第1項
 試合は以下の防具の着用を義務付ける。
 ・ポリカーボネート製のシールド面
 ・布製フィストガードまたは布製アームガード
 ・ファウルカップ(男子のみ)
 ・布製レッグサポーターまたは革製レッグガード
 ・ヒザサポーターは任意で着用可
 ・マウスピースは任意で着用可
 第2項
 柔空会の選手は指定の競技品のみ可とする。
 第3項
 柔空会以外の選手者は、指定品と類似している物で、大会審判長の許可を受けて認められれば使用できる。
 第4項
 防具を変形させたり傷を付けたりしてはならない。
第5条 皮膚等への塗布
 第1項
 出場選手は顔や頭部以外のあらゆる部位への油脂及び、化粧品類、整髪塗料の塗布を禁ずる。
 ※顔や頭部においても過剰な塗布は禁ずる。
第6条 バンテージ及びテーピング・サポーター等について
 第1項
 バンテージ・テーピング・サポーター等の使用は認めない。
 但し、サポーター及び怪我によるテーピングは、大会審判長にの許可を得れば使用を認める。
 ※短いバンテージにつては事情のある者に限り、事前の許可を得ての使用を認める場合がある。
 第2項
 バンテージやナックルパート及びその他のあらゆる物を手に着用することを禁ずる。
第7条 計量
 第1項
 大会当日に体重計量を実施する。
 計量の結果、申告体重より2kgオーバーで相手に2ポイント与えられ、2.5kgオーバーで失格となる。
 第2項
 脱衣しての計量は認める。また団体・道場責任者・保護者は選手の安全上、クラスに合わせた減量は一切禁ずる。
第8条 審判
 第1項
 2〜5審制で行い、主審1名、副審1〜4名とする。
 ※主審は必ずルールを熟知した者が行なう。
第9条 勝敗の判定
 第1項
 「一本勝ち」一本・技有2つによる合わせ一本、あるいは審判が相手に続行不可能と判断した場合。
 第2項
 「優勢勝ち」本戦終了時に1ポイントでも多く取っていた選手の優勢勝ちとする。
 第3項
 「判定勝ち」本戦時間内で勝敗が決しなかった場合、審判団の判定により勝敗を決する。
 ※判定の基準はダメージの大小>効果的な打撃・組み技・寝技>手数などの積極性>試合コントロールの評価とする。
第10条 効果を認める技と各ポイント
 第1項
 ポイントとなる技は、基本に忠実な技で相応の威力がなければならない。
 また、年齢により技の威力、完成度が異なるため、細部は審判の判断とする。
 「使用できる打撃技」
 手による中段・下段への突き・肘打ち・掌底
 足による上段・中段・下段への蹴り・膝蹴り
 「使用できる投げ技」
 小内刈・大内刈・小外刈・大外刈・支釣込足・出足払・送足払等の足技(河津掛・蟹挟みは禁止)
 ※足がかからず相手を転がした場合はポイントにならない。
 タックル(両手刈・朽木倒)
 「使用できる寝技」
 袈裟固・横四方固・上四方固・縦四方固・後袈裟固・マウント・リバースマウント・バック等により相手を制圧できた抑え技
 第2項
 「一本」試合終了
 3秒以上のダウン
 ※押されたように転倒した場合はダウンとみなさなず寝技へ移行する
 6秒以上の戦意喪失
 一方的に顔面を中心とした連打が6秒以上続いた時
 審判が続行不可能と判断した場合
 技有り2つによる合わせ一本勝ち
 第3項
 「技有」2ポイント
 ダウン(軽度のふらつき等)
 3秒以上6秒未満の戦意喪失
 一方的に顔面を中心とした連打が3秒以上6秒未満続いた時
 ※技有は2ポイントではあるが、技有は2回で一本となる。
 第4項
 「有効」1ポイント
 上段(ヘッドギア)への打撃が芯を捉えて確実に決まった場合。
 ※ヘッドギアがなければ、ダメージのある打撃。
 ※上段への威力のない蹴り、シールドをかすったような蹴りは認めない。
 ※中・下段については有効判定は無い。
 ※相手が横を向いたり、構えが崩れている状態に決まった打撃については、有効を取る場合がある。
 ※下がりながら打った打撃は相応の威力がない場合有効とはなりにくい。
 大きく尻もちをつくような打撃が決まった場合。
 相手の足が地面から確実に離れて宙を舞う、または勢いや高さのある投げで背中から落ちた場合。(柔道でいう一本)
 ※投げを放つ回数は試合中無制限だが、投げによるポイントが加算されるのは最大2ポイントまでとする。
 ※足が地面からほぼ離れず勢いのない投げ、背中がつかない投げはポイントにはならない。(柔道で言う技有)
 ※投げた方が勢いで下になっても、投げのポイントは投げた方に加算される。
 ※投げ技ではなく強引に力で振り回して転がしてもポイントにはならない。
 相手を自分の胸より上に完全に持ち上げた場合、投げずに投げのポイントが入る。(叩きつけると反則)
第11条 寝技(グラウンド)の定義
 第1項
 原則、双方の足の裏以外が地面に着いた場合(投げ、転倒、ひきこみ等)に審判の「寝技(グラウンド)」コールで寝技になる。
 ※投げと認められない、転倒やひきこみによる相手へのポイントはない。
 第2項
 寝技の制限時間は10秒とする。10秒以内に抑え込みが決まった場合は延長が可能。(最大5秒)
 第3項
 抑え込みを決めて5秒維持したら主審のコールで終了し、1ポイントが与えられる。
 相手を自分の胸より上に完全に持ち上げた場合、主審のコールで終了し、投げの1ポイントが入る。(叩きつけると反則) 
 ガードポジション(ハーフガード・クローズドガード等)を5秒程度維持したら主審のコールで終了する。
 ※ガードポジションとは、抑え込もうとしている者が足・胴・頭部を相手の両足で絡めたりして動けなくされた状態。
 第4項
 双方が寝技の意思がない場合は、寝技時間を切り上げて立ち姿勢(スタンド状態)からの再開となる場合がある。
第12条 場外
 第1項
 場外の定義と進行
 試合場の中心からマットまたは畳の境界ラインから内側を場内、外側を場外とする。
 場外に体全体が出た場合には試合をストップし中央で「場外反則」のコールの後に再開する。
 ※相手が技ではなく、反則を相手に与えるために故意に押し出した場合は、主審の判断により相手に反則を与える。
 ※ライン際の微妙なところで寝技になってしまった場合や寝技内でラインの外に出た場合には、中央で再開する。
 その際、同じ体勢のまま中央から寝技を続行する。移動再開に時間がかかりそうな場合は時間を止めても良い。
 第2項
 場外反則は下記の行為を行なった場合に「場外反則」がコールされ、相手に1ポイント加算される。
 打撃を嫌がって故意に場外に出た場合
 連打により場外に押し出された場合
 組み技を嫌がって故意に出た場合、もしくは出した場合
 寝技状態で故意に出た場合
第13条 セコンド・応援者
 第1項
 応援は、試合中の自軍競技者に言葉による助言を与えることのみが認められている。
 試合進行を妨げるいかなる行為も行ってはならない。
 セコンド・応援者による反則は1回目で注意、2回目で退場となる。
 また、重度の違反行為があった場合には、競技者が失格となる。
 審判の注意を引いたり、審判の行動に影響を与えようとする行為を行ってはならない。
 相手選手及び審判員への抗議・罵倒・侮辱・暴力行為を行なってはならない。
第14条 反則行為(故意過失にかかわらず反則とする)
 第1項
 下記の反則行為は、相手に1ポイントとなり、その後1回ごとに相手に加点される。
 故意ではなく、またダメージもあまりあい反則の場合は、口頭注意として終わる場合もある。
 また、通念上悪質な反則があった場合には、1度目の反則であっても主審判断により減点や失格になる場合がある。
 ・手・腕・肘による上段への打撃
 ・頭突き
 ・金的攻撃
 ・膝関節蹴り
 ・脳天・後頭部・延髄・脊柱・脊髄への打撃攻撃
 ・大きな投げ(上記の「使用できる投げ技」以外は禁止)
 ・同体で体を相手に激しく上から浴びせる大きなダメージを与える投げ(一緒に転がることは可)
 ・脳天・後頭部から落とす行為
 ・河津掛・蟹挟み等の骨折の危険性が高い投げ技
 ・寝技状態の相手を持ち上げて床に叩きつける行為(バスター禁止)
  ※叩きつけずに胸より上に持ち上げてゆっくり降ろすすと投げのポイントが入る。
 ・寝技状態でのあらゆる打撃攻撃(寸止めの極め突きは可)
  ※足の裏以外が地面についた状態での打撃は互いに禁止。
 ・飛びつき・背後からの飛びつき
 ・あらゆる関節技・絞め技。
 ・指を強くつかむ、または極める行為
 ・頭髪・喉・粘膜部分(目・鼻・耳・口・肛門等)への掴みや攻撃
 ・帯で首を絞める行為
 ・ダウンしている者への攻撃
 ・ヘッドギア(ヘッドガード)を掴む行為
  ※指を引っかけずに、手のひらや腕で抱えこむことは可。
 ・その他非道徳的な攻撃等
 ・審判の指示に従わない行為
 ・大会運営に支障をきたす行為
  ※反則行為があった場合、ダメージ・偶発的なものかを主審判断され、口頭注意される場合がある。

 

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